話題の作品。タコピーの原罪。
1話から読み始めて一気読みしてしまった・・・!!
登場人物の全員が悲惨な状況であり、その在り様に心が痛む作品。
読んでいて辛い作品だ。だが話としては強く惹かれる。
※この記事はネタバレを含みます※
15話からはクライマックスらしく、今から読むのにはちょうど良いタイミングではないでしょうか?
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言うまでもなく合法的に。
さて、タイトルにある『原罪』だが、どういう意味なのだろうか・・・?
マルチミーニングを持たせていても全く不思議ではないが、原罪という言葉を調べると色々な意味があるので困る。
①人類が最初に犯した罪
②神の命令に背いて禁断の実を口にした罪
③生まれながらに背負う罪(人類が最初に犯した罪ゆえに)
タコピーは人類ではないが、ここは人類をタコピーに置き換えて考えても良いだろう。
仮に①~③の中に真の意味があるとしたらどれだ・・・?
①人類が最初に犯した罪、の場合
タコピーが最初に犯した罪って所だろうか。
1話から読んでいくと、”最初に犯した罪”と思われる物が次から次へと変わっていくため、正直この意味合いは強いと思う。
作品を読み進めながら『原罪とは??』を考える時に非常に面白い。
秘密道具をしずかに独りで使わせてしまったこと。
まりなちゃんを殺めてしまったこと。
・・・かと思いきや、それよりも過去にしずかちゃんを殺めようとしたいたり、それがきっかけで母星で記憶を奪われていたり。
タコピーは純粋ゆえに多くの罪を犯している。
その中にシャレにならないほどヤバい奴が幾つもある。
②神の命令に背いて禁断の実を口にした罪、の場合
この場合は『時を巻き戻したこと』だろうか?
それとも秘密道具のそんざいそのものだったり??
掟を破ったことも該当しそうですね。
③生まれながらに背負う罪、の場合
純粋すぎるがゆえの無邪気な行動そのものが罪なのかもしれない。
目の前の誰かに加担してしまうからこそ悲劇を引き起こす・・・?
ちょっと違うかもしれないな。
タコピーにかかわらず誰しも原罪を背負っている、というニュアンスでの使い方かもしれない。
それにしてもネームドの登場人物のほぼ全員が罪深いよね。
被害者でもあるんですが、本気のヤバい奴らでもある。
どのルートを歩んだとしても誰かが誰かを殺してしまう。
高校生のまりなちゃんルートでは、母親に追い込まれたまりなが母親を殺してしまう。
過去にはしずかを自殺未遂にも追い込んでいる。
物語冒頭のルートでは壮絶ないじめの末にしずかは自殺をしてしまう。
本来の世界線では自殺未遂だったので、タコピーとの出会いがその結果に繋がってしまったのだろう。
記憶を失いながらもタコピーは本来の目的を達してしまったわけだ。
原罪の世界線であるしずかが自殺を回避したルートではタコピーがまりなを殺した。
まりなを救うために過去に戻ったはずが記憶喪失により本末転倒な結果だ。
ただ、しずかも既に壊れており尋常じゃないレベルの罪を犯している。
東君も死体遺棄でまりな殺害に関わり前科者だ。
・・・よく考えたら最悪の世界線になっているんだな。
ここまでが14話だ。
15話からはタコピーとしずかが再開したところから始まる。
タコピーは一体、何を話すつもりなんだろうか???
しずかへの殺意はもうないと思うが・・・しずかも本来被害者だし。
しずかはしずかでタコピーにもはや興味が無いと思う。
カメラが直っていて、特別にもう一度だけやり直してハッピーな世界を目指す。
そんな話になったりしないかなぁ・・・。
チャッピーが不憫すぎて辛い。