出資者の機嫌は損ねない方が良い。
お客様の態度次第で立場が危ぶまれる程に脆い足場に立っている。
クレーム一発で厄介ごとに巻き込まれてしまう・・・
吹けば飛ぶような弱い立ち位置である(^^;)
サラリーマンとは悲しき存在だ。
正しいことも金の前では霞むのが常識なのである。
いや・・・正しいのは常にお客様、と言ったところか。
今さらその在り方に文句を言っても仕方がない。
資本主義の中では金が無いと生きていけないのは事実だし、弱肉強食と言われれば理解もしやすいと思う。
逆にその状況でいかに快適に生き抜いて見せるかがテーマと考えると楽しくもある。
裏を返せば楽であるとも言える。
スポンサーの言うことに従ってさえいれば正しくなくても良いのだ。
腐ってしまいそうな考え方でもあるが利用しがいもある。
真実を追い求めるのは知力と体力を消耗してしまう。
反面、権力に従っているだけというのは楽で良い。
怖いのは責任を擦り付けられることだが・・・、これまでスポンサーの意を介さずに正しいことをやり続けてきたためか幸いにも嗅覚が鍛えられた。
(ついでに社内外からも謎の信頼を得られた。真面目過ぎるやつ、ってやつ)
責任転嫁に対抗するには事前の根回しが重要である。
キーマンと確かな事実を抑えておくことで大体は回避ができる。
ダメージは最小限に抑えられる立ち回りが存在する。
複雑な心持ではあるがそれらがしっかりしていれば、極論結果を出せなかったとしても大して問題にはならないのだから拍子抜けである。
自分の直面している問題は世間から見れば対岸の火事であり氷山の一角。
基本的にはどーでもいいことなのだ。
だから大切なのは致命的な失敗を避けることだ。
自分の上司が痛い目を見るような失敗を招くと良くないことになる。
そうなってしまいそうなら早めにギブアップして澄ました顔で『これ無理っすね』とか言っておけばいいのである。
『だから僕は言ってたじゃんね』と責任転嫁できる状況を作ればいい。
・・・う~~~ん(^^;)
非常にばかばかしい(笑)
社会とは大真面目に上記の営みを行っているだけの仕組みなのである。
結局、一人の人間、あるいはチームであったとしてもアウトプットできる仕事量には限りがある。
だからヤバい案件は誰かに押し付けて、炎上しかかったところで加虐すれば大層な仕事をした気になれるのだ。
反対に大真面目に仕事を為そうとした人は心身ともに傷ついてしまう。
正直者が馬鹿を見るとはよく言ったものである。
打算を抜きに全力を出すビジネスマンは気づかぬ内に責任を押し付けられる。
責任感を枷に飼い殺されてしまっている。
賢く立ち回る術が分かってきたような気もするが・・・
果たして本当にこれで良いのだろうか??
それとも僕が見てきた世界が特別に意地汚い汚れた社会なだけだろうか???