SABRとはフェデラーさんが編み出した超早いタイミングでリターンする神技である。
サービスライン際でライジング気味にブロックリターンをして相手の意表を突く。
コースを読み当てる、サーブへの反射神経、速度を失わせずに返球するブロックリターンの技術・・・
全てが高レベルで求められるハイリスクな技だ。
上記の一つでも欠けてしまうと、エースを取られたり相手にチャンスボールを与えてしまったり自分がミスしたり、と高い確率で失点を招いてしまう。
ただし成功すれば単発で終わらない怖さがあります。
相手は常にSABRの可能性を捨てきれなくなってしまうのですから。
特にセカンドサーブでは逆襲を恐れてプレッシャーがかかるでしょう!
じゃあプロはみんなSABRを使えばいいじゃん!
ってそうはならないんですよね(^^;)
プロでさえ扱いきれない神技なのです・・・
だから一般人は諦めましょう! ってそれは違う!!
僕はむしろ一般人こそSABRを戦術として取り入れるべきだと考えます。
何故か。
僕たち一般人が戦う相手は決してプロレベルではないからだ!
相手サーバのサーブ速度はもコースも回転量もプロレベルではない。
SABR後の反応速度だってプロレベルな訳が無い。
ましてやその後の処理だってプロ程に上手い訳がない。
草テニスレベルならSABRが刺さる隙は案外広い!!
そう、プロの場合はサーバが絶対有利である。
それはセカンドサーブであってもだ。
リターン側がガン攻めするSABRは超高等技術である。
だからこそフェデラーは大絶賛されているのだ。
しかし僕達レベルならSABRは可能性の一つになりうる。
失敗したとしても別に問題ない。
SABRというカードを相手に見せるだけでも価値がある。
一般人がSABRに挑戦する時に最も難関となるのがテクニックの部分だと思う。
最大限に早いタイミングで相手の思考を奪えるレベルの速球を返す。
これは簡単なことではないでしょう。
だったら難易度を下げてみれば良い。
まず、SABRの返球コースはネットの真ん中を狙う!
これは単純にミスをせずに返球するためだ。
SABRはブロックリターンの形をとるためボールにスピンはほとんどかけられない状態でありながら、それなり以上に速度を出さないといけません。
だったらネットの低い場所、真ん中を狙うべきでしょう。
そもそもSABRの時にコースを狙う技術は必要ないんです。
相手の思考を奪って正しい対処をさせなければ高確率でこちらのポイントです(^^)
それと狙うのはそれなりにスピードのあるサーブの方が良いと思います。
リターンの時に速度を出す技術が必要なくなるからですね。
遅いサーブに対して速度を乗せてリターンするのは難しいですからね!
それなりに速いサーブに対してブロックリターンでセンターを狙う。
リターン時の戦術に加えてみるのは如何でしょうか?
怯えずにやっちゃっても良いんですよね!