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【映画】パッセンジャーズの感想。墜落した飛行機の生存者達。

パッセンジャーズ 感想

※この記事はネタバレを含みます※

 

映画『パッセンジャーズ』を観ました(^^♪

結構心に響くものがある良い映画だと思いました。

 

【ストーリー概要】

とある旅客機が墜落してしまい100名超の乗客及び添乗員が亡くなってしまいました。

主人公はセラピストとして生き残った生存者との対話で彼らの心を癒そうとします。

しかし、乗客たちの話を聞いていると世論とズレがあります。

航空会社は「墜落は人的ミス」と言っているが、果たして真実は・・・?

 

というお話。

ジャンルはサスペンスだったと思いますが、雰囲気はそんなに暗くなかったです。

 

【ネタバレを含まない感想】

視聴していると細かなポイントが気になってきます。

何か設定が甘くないか?とか人物の関係性の描写が不足しているな、とか。

しかしそれらには全て理由がありました。

 

視聴される方は最期まで見ることをお勧めします。

最期の展開で気になっていたポイントが「あ、なるほどね」と埋まっていきます。

作りこみが甘いじゃないか?と訝った目線で見ていた自分が恥ずかしい。

ストーリー物の映画としては中々興味深い作品でした(^^)

面白いです。信じてください。

 

 

 

 

 

【がっつりネタバレ感想】

正直、この作品を語るためにはネタバレを避けては通れませんよね(^^;)

観てみた人とは是非感想を語り合ってみたい作品です。

 

まず、タイトルになっている「パッセンジャー」ですが「旅客」という意味ですが、パッセンジャーズなので旅客達ですよね。

割と直球なタイトルで、作品の主要人物は全員墜落した飛行機に乗っていた人たちです。

 

セラピストである主人公も乗客でした。

航空会社側の人間として登場するおじさんもパイロット。

 

そして、件の墜落事故での生存者は実は一人もいません。

乗っていた人は全て亡くなってしまっています。

・・・そう、主人公も含めて。

(でも、そのことに気づいていない)

 

恐らくですが作中で登場する世界は現実世界ではなく、夢のような物です。

では何故そのような世界が存在するのかというと、「死者に自らの死を受け入れさせるため」らしいです。

 

事故で無くなってしまったことに気づいてない、または目を背けている人たちが、自らの死を受け入れて成仏するために許された最期の時間、を描いている映画なのです。

 

だから視聴中に気になっていた粗さの部分が大方説明がついてしまう。

 

・主人公が属している企業や組織感が全く掴めない

⇒(恐らく)主人公の無意識的な設定上で作られたものなので曖昧。語られない。

 

・上司っぽい人達との関係性が全く語られない

⇒幼少期の想い出から連れてこられた主人公を迎えに来てくれた人たちなので、現実の主人公とは関係がないのだろうと予測される。

 

・周囲の人間と主人公の姿勢に温度差が生じてくる

⇒主人公に自らの死を受け入れさせるための手伝いをしている。

 

・主人公の個人情報が何故かダダ洩れ

⇒主人公達によって形成された世界だろうから、リーク元は主人公自身なのだろう。

 

・航空会社の代表してるっぽい人が何故か荷物点検をしている

⇒実はパイロットの人だった。死者たちの小さなコミュニティ内で与えられたポジションが距離の空きすぎないそこだったのだろう。しかもその人は神出鬼没。

 

・主人公と関係していた患者たちが消えていく

⇒自らの死に納得して世界から去っていった。

 

・主人公の姉が全く連絡がつかない。

⇒そもそも主人公は死者なので同じ世界線にいない。

 

・・・等々。

最期のほうになって次々と真相が明らかになっていくのが非常に面白かったです。

 

個人的に気になっているのが、事故の原因が「パイロットの人のミス(副パイロットに全て任せて遊んでいた)」が結論のように描かれていましたが、それが真実かは疑わしいと思いました。

実際、回想シーンでパイロットの人は操縦席にいなかったわけですが、航空機はいきなり火を噴きだしていましたから。

いくら未熟な副パイロットに任せているからと言って、正常な飛行機がいきなり火を噴きだすか??と思いましたね。

 

あの部分はパイロットの人の自分を責める気持ちが強く表れすぎていたのではないかな、と勝手な考察。

航空会社の胡散臭いおっさんが責任逃れのためにパイロットのせいにしていたかと思ったら、実はその人自身がパイロットでした・・・というのは良い展開でしたね。

 

大切なのは事件の原因ではないのです。

唐突な事故によって不意に命を奪われてしまった人達にとって、自分の死を認識させることや未練をなかったことにしてしまわないこと、そのことが大事なのです。

 

オチだけを言ってしまうと「実は全員死んでました」になってしまうんですが、それに留まらない考えさせられる作品だったと思います。

もし、自分が急に死んでしまうようなことがあったとしたら、同じように自分を見つめる時間が与えられたら感謝してやまないと思います。

 

しかし、作中では結構な残酷なセリフがありましたよね(-_-;)

 

・喧嘩別れした姉を想う主人公に対して「いつか必ず元に戻れる」

⇒もう亡くなってしまっているから、元には戻れない。

 

・(仕事を始めた主人公が)「何事も始めるのに遅いことは無いってね」

⇒実はもう既に亡くなっているから、遅かったということなんですよね。

 

・(主人公に対して)「人生は一瞬。楽しまないと。」

⇒出来れば生前に聞きたかった言葉だろうなあ。

 

上記が印象深いシーンでしたね。

中々、エスプリの利いたセリフを言わせるなぁ、と思いました。

今を生きている僕たちにこそ深く考えてほしいことなのでしょうね。

 

以上、「パッセンジャーズ」の感想でした。

映画作品としての面白さはもちろんとして、今ある命の大事さを説いてくれる素晴らしい映画なのだと思いました。