力を抜くことがパワーを生み出す。
いつもテニスをしていて不思議に思います。
力を入れることが高い出力に繋がる、という間違った観念が自分にこびりついている証拠ですね(笑)
手を抜くのではなく力を抜く。
力を抜くことでスイングスピードも上がってボールにパワーと回転が付与され、しかも力を抜くことでミスしない安定感まで生まれる。
切羽詰まった状況では高いパフォーマンスは発揮されないんだね。
しかし若い時にはスピード&パワーには力こそが重要と考えがち。
まさかテニスをあまり出来なくなってから上達するとは思わなんだ。
まあ、逆に言うと学生時代に気づけなかった僕はセンスが無かったんでしょうね(^^;)
しかし脱力というのも簡単ではない。
脱力すれば効果を得られるのは分かっていますが、試合に必要な素早い動作と脱力を紐づけるのは結構難しい。
これはテクニックがいると思います。
脱力しながらも素早い動きをする。
そのためには要所要所での細やかな力の入れ方が重要だと思う。
関節の機微とかタイミングとか・・・『力を込める』以外の方法でスピードを生み出すためには工夫がいる。
脱力とは着手は簡単ながらも実に奥が深い達人芸だと思われますね。
疲労の影響を受けにくいのも脱力の良い所だと思う。
疲れてきた時に力によってパワーとスピードを生み出すのは大変だし、同じ出力を維持し続けるのは難しい。どうしたって無理が生じる。
しかし力を抜くのは体力的疲労によって無理は生じにくい。
中庸を維持し続けるメンタルこそが肝要だ。
それに脱力は怪我の予防に直結する。
というか力みというのが体への負担が大きく、怪我に繋がりやすいのだ。
逆説的に脱力は怪我の予防に効果的、となる。
いやぁ・・・渋い。渋すぎるぜ脱力。
脱力を極めるというのは実にいぶし銀ですね(^^♪
今の僕はフットワークでの脱力が課題ですね(^^;)
スイングの脱力は感覚的に理解をしやすかったんですが、フットワーク時に脱力を取り入れるのは中々に難しい。
フットワーク動作って結構複雑なんだな、と改めて認識させられました。
現状、フットワークにおいては力みの方が効果を発揮しているかもしれない。
でもそれは僕が脱力の奥義に達していないからでしょうね(^^;)
関節への力の入れ方とか捻り方とかを工夫すれば絶対に今より良くなると思う。
力みは不純物。
最小限の力だけで運用することこそが最大のパフォーマンスに繋がると信じています!(^^)!