僕は人から真面目な性格とよく言われる。
まあ、自分でもそう思う。真面目が最大のとりえかもしれない(笑)
そんな僕にとってあまり喜ばしくないニュースがある。
会社で『あいつは真面目過ぎてダメだ』と言われてしまっている後輩たちが複数いる。
『やっぱり真面目な奴は使えないな』というニュアンスさえある。
・・・正直、僕も似たようなことを思ってしまう(-_-;)
真面目な人って、同時に要領が悪いことが多いんだよなぁ。
無論、自分を例外扱いする気はない。
真面目さゆえに型から抜け出せないというか、レールを外れた近道を恐れるというか、どうでも良いマイルールに固執してしまうというか・・・
真面目な人間には臨機応変さが欠けることが得てして多いのだ。
真面目な人間というのは今の時代では結構レアな人種だと思う。
でも数が少なくて珍しいからと言って価値があるかというとそんなことは無い。
真面目過ぎる人間が仕事で活躍するのは稀な事例だろう(^^;)
というのも、仕事の場は何だかんだ言って無法地帯だからだと思う。
常識やルールという縛りはあれど、時にはそれすらも超越したやり取りがしばしば行われる。
ありきたりな決められた道など三文の価値も無い。
どんな方法であろうと結果を挙げることが絶対の世界だ。
型通りにしか動けない真面目君よりも何でもありの野蛮人の方が強い。
ビジネスの世界というのはそういう所だと思う。
僕は社会人になって最初の頃は・・・それはもう痛い目を見たものだ。
自分が正しいと思う道のほとんどが正解ではないのだから。
理不尽なことも数々あったけれども、実際に自分の見識が狭いが故にしでかしたミスも沢山ある。
だからこそ、経験を積んできたからこそ今では少し手数が増えてきた。
自分ルールだけではやっていけないのは勿論のこと、色々な人種がビジネスの場にいることを身を以て理解したと思う。
真面目過ぎるが故の欠点も理解しつつあるし、同時に真面目さだって分を弁えれば自信を持っても良いスキルだって自覚できるようになってきたと思う。
『真面目』というスキルはメインウェポンとしては役立たずも良い所だ。
だが、サブウェポンとしては結構優秀だと思う。
第一印象を良い感じに掴むことが出来れば、人からの信用を得やすいのも真面目さのメリットだ。
決して真面目さを過信してはいけない。
いや、真面目さなんてビジネスの場では大した価値のある物ではないと理解しなくてはいけない。
決まった方法しか行えない者よりも、何でも出来る人の方が凄いのは明白だ。
真面目な人間というのはそれだけで自分が優れていると思ってしまう傾向がある。
実際、学生時代は真面目さが手放しで評価されてしまうのだもの。
規律を乱さずに学生生活を過ごせること。
勤勉に取り組んで常にテストで良い点数を取ること。
それだけで大いに評価されてしまう。
勘違いしてしまうのはしょうがない。
実は僕も物凄く勘違いしたまま社会人になった。
後になって気づいてみれば、ド偉い恥をかいていたと思う(-_-;)
社会人になって2年間が自分にとって最大の黒歴史かもしれない(笑)
いや、というか最近は日々自分の生き方に恥じ入るばかりだ。
自分の生き方を反省させられることがとても多い。
自分で言うのもなんだが、『無知の知』を深めつつあるのかもしれない。
だからこそ、真面目な同志、特に後輩達には伝えたいのだ。
自らの真面目さで驕り高ぶってはいけない。
謙虚に生きなくてはならない。
でも失敗から学ぶことも大事かな、とも思う。痛みは本気を引き出す。
いつまでも同じ一つの方法にこだわらない。
駄目だったら早々にライフスタイルを切り替えても良いかもしれない。
ちなみにサムネイルは鉄拳チンミのヨーセン道士だ。
実戦拳法の体現者であり、チンミを道場拳法の枠から抜け出させた偉大な師匠だ。
彼の教えは『何でもありの世界で生き抜く術』と言えると思う。
大人になってヨーセン道士の教えを読むと『深いなぁ』と思うのだ。
理不尽って実は理不尽じゃないのかもしれないね。
真剣勝負の世界に生きているのであれば。