グレタさんを褒め称える人がいる。
祀り上げている人がいる。
その一方で、グレタさんを叩いている人がいる。
つまり賛否両論という訳だが、それ自体は当たり前のことだ。
この世に完全無欠な人間は存在しない。
アンチが存在しない有名人もあり得ないだろう。
それはそれとして・・・グレタさんは高校生という立場の割には敵が多い気がする(-_-;)
環境保全活動家という立場を考えてみても、本来は叩かれる要素は少ない身分と思われる。
高校生という若さにして環境活動家とは恐れ入るね!
と、手放しで称賛されてもおかしくない気がするが、彼女はかなり叩かれている。
今回はその原因を考えてみた。
彼女の何が敵を作っているのか??
1.論調が一方的な批難だから
彼女の論法は常に誰かを批難している。
特定の個人というよりかは、『世の中の大人』を対象にしていることが多い。
まるで乃木坂46みたいですね(笑)
一方的かつ正論な批難って個人的にはズルいと思っていて、だいたい誰でも隙なくやれてしまう、ということなんですよね。
理論武装は効果的だが敵を作りやすい、と思いますね。
2.「子ども」という立場をフル活用してくる
彼女の論法では常に『大人が加害者、子どもが未来を奪われし被害者』である。
これは世の中の子どもには非常にウケが良いだろう。
悪い大人を懲らしめるヒーローはいつだって人気者だ!
しかし、待ってほしい。
今の世の中の大人だって先代からの負の遺産を沢山背負わされている。
そんな状況にもかかわらず、世直しに奮闘する大人に対するリスペクトがあっても良いのではないだろうか?
また、子どもは一方的な被害者ではないだろう。
子どもだって現代の環境破壊社会の恩恵を存分に受けている。
というか技術革新が進んでいる現在だと、若い世代ほど今後の破壊力が高まっていくのではないだろうか。
言ってみれば大人と子どもは共犯者であり、一方的な加虐関係には無いはずだ。
少なくとも現状で力と責任を担っている大人が先陣を切って問題解決に努めるべきなのは間違いないが、自分たちの世代を棚に上げた論調は鼻につくだろう。
3.実績があまり取り上げられていない
とは言え、僕はただただグレタさんが嫌いなわけではない。
彼女の環境保全に対するストイックさには恐縮の一言に尽きる。
それに彼女は口先だけの人間ではない。
実際にボイコットという行動を独りで始めて、その姿に感銘を受けた学生たちを仲間につけて、そして世界中に影響しうる活動にまで成長させている。
その過程には幸運な出会いとかがあったのは間違いないが、そもそもが彼女の行動あってのことだろう。
それに公の場で権力者に物怖じせずにズバッと発言できるのは素晴らしい能力だ。
彼女のカリスマ性を象徴する能力だと思われる。
にもかかわらず、ニュースで彼女が取り上げられる時は実績の部分が語られることが少ないと感じる。
限定された情報を与えられる視聴者は『グレタは口先だけやんか』と思ってしまうかもしれない。
これは非常に遺憾である。
彼女に叩かれがちな要因があるのは間違いないが、その能力の高さについても周知されてほしい。
経歴や思想は偏っているかもしれないが、一般の人では為し得ないようなことをやり遂げているよ、うん。
4.行き過ぎた自己演出
そして上記の要素を増長させてしまう事態になってしまった。
グレタさんがインスタグラムに投稿した電車の画像がきっかけで叩かれている。
ファーストクラスに乗っていたのに、満員電車で地べたに座っているような"演出"をしてしまった。
これは擁護が出来ない・・・ちょっと盛り過ぎてしまったのは確かだ。
しかしあまりにも叩かれ過ぎている気がしなくもない。
これまでの1,2,3の要因でヘイトが溜まっていたのが大きな要因でしょう。
ヘイトを抱えた人にとっては格好の噛みつきポイントだろう(-_-;)
それにたった一つの嘘が彼女自身のイメージを酷く汚してしまったのも事実だ。
彼女は"自分がクリーンで在り続けることの重大さ"を理解しきれていなかったのかもしれない。
とは言え学生時代に有りがちな痛い行動(笑)程度のことだと思いますが、いかんせんグレタさんは顔が広すぎた・・・。
今頃枕に顔をうずめてバタバタしているかもしれない(笑)
(彼女の取り巻きにとっては死活問題かもしれませんが・・・)
いずれにしても、彼女が本物であればいずれまた台頭してくると思います。
ちょっとした凡ミスでかなり状況をマズくしてしまっていますが、世論に脅かされることなく環境活動家として件名に活動していれば、いずれ報われると思います。
それがテレビで取り上げられなかったとしても。
行く末を見守りたい!