最近、自覚をした悪癖がある。
しかしこれは僕に限ったことではなく、現代を生きる者の多くが罹っている病ではないかと考えています。
それは・・・自らの手を汚そうとしない姿勢です。
嫌われ役、憎まれ役、恨まれ役・・・のみならず、罪を罰することさえ人任せ。
自らのポーズを崩さないことが優先されてしまう。
これには現代の精神的な潔癖性を感じざるを得ない(-_-;)
考えてみれば善人でいることって非常に楽である。
だって何もしなくても良いのだから。
反面、チームを動かすために嫌われるようなことさえも平気でやってのける人もいる。
自分の手を汚すことを厭わない、難しい選択だと個人的には思う。
何がいけないって、世の中には創作物が溢れてしまっている。
創作物の中では主人公は大体ヒーローで、自らの罪によってその身を汚すようなことはそう滅多にあることではない。
現代人にとっては、そんなヒーローこそがスタンダードになっているのだ。
だから自らの手を汚すことには異常に抵抗があるのだと思う。
人に嫌われるような存在は、自分にとっては知らない世界のことなのだから。
しかし実際に社会で仕事をしているとヒーローではいられない。
社会で戦い合う相手は絶対悪ではないのだから。
人に嫌われないよう憎まれないように、身を潔白に保ったままでは社会の中では勝てないのではないかと思う(-"-)
それが通用するのは御伽噺のような世界だけなのだ。
皆が皆、生きるために事情を背負った世界では理想論は通用しないのだ。
そして人々を律して導くためには血を血で洗う程の覚悟を持たなくてはいけないのだと思います。
それが出来ないのであれば、せめて善人として無害に生きるしかないのかもしれない。