テニスの上達を目指してテニス雑誌を購入することをお薦めしない。
僕は昔からテニス雑誌を信仰することに対して懐疑的だ。
(テニスに限らずゴルフとか何でもそうだけど・・・)
ワイパースイングで打て!
とか
プロネーションで運動連鎖を生み出せ!
とか
『目的』と『手段』が入れ替わってますよ!
・・・と言いたい。
にもかかわらず、雑誌の言いなりになって練習をしていると、ワイパースイングやらプロネーションやらは出来ているけど・・・
肝心のボールはヘナチョコ。
オーイ、ボール君! どこ行くのー?
って程度ならかわいいものだが、下手をすれば怪我をしてしまいかねない(-_-;)
何故か。答えは簡単。
過程をすっ飛ばして結論だけを求めているからだ。
どういう打球を打ちたいのか?
そのためにはどういう力、回転を与えなければいけないのか?
どういうスタンスでボールを迎えればそれが実現できるのか?
そういう順番で考えて思考していけば、自分のプレーに合ったフォームというのは自然と生み出されてくる。
『答えは体が知っていたんだ』というお約束のアレだ。修行の果て的な。
その過程を無視して「○○をしろ!」という方法論にすがるのは体にとっても危険だし、そもそも何のために身に付けるのかも分からない。
これは僕の経験談だが、フェデラーに憧れてグリップやスイングだけを真似したことがある。雑誌で特集されていたからだ。
フェデラーみたいなストロークでエースを量産出来れば最高じゃん!っと思ったものだ。
しかしその結果は散々なものでした・・・(´;ω;`)
エースどころかネットを量産するようになってしまいました。
(しかも最初はスイングの真似を徹底しすぎて、ボールにもちゃんと当てれてなかった。素人以下。)
考えてみれば当然なのだ。
僕はフェデラーより遥かに身長が低いから打点も低いし、リストの力が及んでいるわけもなく、終いには肘を壊してしまいました。
なんとも情けない結末・・・。
ちょっと考えれば分かることなのに、フェデラーに憧れる気持ちに酔い、そして雑誌に書いていることは自分にとって必ず有益だと信じて疑っていなかった。
自分で考える。
というのがとても大切なことだと学ばされましたね(笑)
エッグボールを打ちたい人!
・・・それはどんな打球ですか?
ワイドに切れるスライスサーブ!
・・・それはどんな角度・回転で放たれますか?
ツイストサーブ!
・・・どのような軌道を描きますか?
それらを逆算して必要な要素を導き、自分の体で成し遂げるにはどうすれば良いのか?
いや、そもそも勝つために必要なショットは本当にそれなのか?
(もしくはテニスを楽しむことに繋がるのか?)
結論を急がない。雑誌を盲信しない。
まずは自分で考える! 己の体で試す!
決して、答えだけを先に知ることで頭でっかちにならないように。
自分の体を大切に思うのなら尚更です。遠回りを喜んでしましょう。
以上、よろしくお願いします。