僕が仕事で人を評価するときに最重要視するのは『約束を守る』ことが出来る人間かどうかだ。
『約束を守る』という行為に対して覚悟を持っているかどうか、とも言える。
仕事をしていると約束を守れない人間が少なくないことに驚く。
高い能力を持っている人よりも、約束を守ることに心血を捧ぐことのできる人間の方が稀だと言っても過言ではないだろう。
『約束を守ろうとする意識』を持たない人間はハッキリ言って価値が無い。
部下であれば極力そんな奴は使わない。せいぜい雑用係として使うのみだ。
たとえそいつが高い能力を持っていたとしてもだ。
信用が出来ない人間を仕事の中核に置くことはそれだけでリスクが生じるからだ。
例えば納期という約束に間に合わない場合に、昼休みや就業後の時間を使って何とか"間に合わせようと努力する人間"と、諦めて放置して"ギリギリにダメでしたと報告してくる人間"。
ルール上、どちらが正しいとか間違っているとかは関係ない。
前者には約束を守ることに対する責任感を感じるので、たとえ間に合わずに謝罪することになったとしても、僕は次の彼に期待する。
(間に合いません、という報告は極力早いほうが良いけど。)
最悪なのが、約束は守らないし、守ろうともしていないし、納期が過ぎた後に悪びれもせずに堂々としているような人間。
悪いことに・・・こんな最悪の人間が僕の後輩にいるという事実。
咎めたら開き直って反論してくる始末・・・。
ハッキリとクソ野郎だと思っている。
ここで僕が言いたいのは決して彼の愚痴ではない。
約束を守らない人間を僕はまともな社会人として扱わない、ということ。
そしてそれはきっと僕だけではないということだ。
少なくとも今後僕は彼を絡めて仕事をすることはないし、彼を使えない人間としてしか扱わない。
後始末が面倒だから彼の担当分にも気を配るが、頼まれたって手伝うつもりは無い。
約束を大事にしないということは、他人を蔑ろにするということだ。
そしてそんな人間は他人にも蔑ろにされることだろう。
世の中、約束を軽く捉えてしまっている人が多いと感じている。
本当に良くないことだと思う。
『約束を守る』というのは立派なスキルだ。
その意識を当然のこととして思っている人は誇っても良いと思う。