エンドユーザにとってはIPアドレスの存在って感じにくいものだと思います。
IPアドレスなんて知らなくてもプログラムは使えますからね!
しかし、システム管理者やプログラム導入を担うメーカとしては非常に重要なIPアドレス。
特にシステム管理者の場合、一度IPアドレスを管理しそこなうと管理不能になりかねないですよね(-_-;)
まあ、IPアドレスの管理方法はさておき。
今回は使用されていないIPアドレスを探す方法をまとめます!
1.急いでいる方はこちらをどうぞ!
(1)使用中のIPアドレスの抽出バッチ
↓↓バッチ内容↓↓
for /l %%i in (2,1,254) do ping -w 1 -n 1 192.168.0.%%i && arp -a 192.168.0.%%i >> ping_result.txt
↑↑バッチ内容↑↑
※バッチファイルにして使用してくださいね!
※コマンドプロンプトでは上手く動きません!
【説明】
・192.168.0.2~192.168.0.254まで自動でpingを実行!
・ping応答があったアドレスをバッチファイルと同フォルダに"ping_result.txt"として出力。
・(2,1,254)でIP末尾の範囲が設定可能。
(2)ダメ押しのMACアドレス確認!
↓↓バッチ内容↓↓
arp -a >> arp_result.txt
↑↑バッチ内容↑↑
※バッチファイルにして使用してくださいね!
※コマンドプロンプトでは上手く動きません!
【説明】
・同ネットワーク内で使用中のIPアドレスをバッチファイルと同フォルダに"arp_result.txt"として出力。
・pingでは引っかからなかったアドレスが引っかかるので最終確認用として使用。
2.使用方法について詳細説明
(1)使用中のIPアドレスの抽出バッチ
IPアドレスは基本的に独自の物でないといけない。つまり被ってはダメ。
なので既に使用済のIPアドレスを知ることが第一歩です。
下記バッチを使用することで使用中のIPアドレスを出力することが可能です。
↓↓バッチ内容↓↓
arp -a >> arp_result.txt
↑↑バッチ内容↑↑
※バッチファイルにして使用してくださいね!
※コマンドプロンプトでは上手く動きません!
つまり、上記のバッチを使用して出力されなかったIPアドレスは空いている、ということ。
ただし注意しなくてはいけないこともあります!
【注意点】
①電源が入っていない機器はping応答が無いので、上記バッチの出力結果に入ってこない。
②電源が入っていてもセキュリティ設定によってping応答を返さないこともあります。
①・・・(^^)
機器の電源が入っていない場合は正直どうしようもないです。
全ての機器の電源が入っている状態でバッチを使用してください。
②・・・(^^)
電源が入っていてもpingを返さないセキュリティ設定もあるんですよね(^^;
でもこっちは対策があります。それが(2)です。
(2)ダメ押しのMACアドレス確認!
(1)のバッチにより空いている使用するIPアドレスを決定!
・・・の前に、最後に下記バッチを使用しましょう。
↓↓バッチ内容↓↓
arp -a >> arp_result.txt
↑↑バッチ内容↑↑
※バッチファイルにして使用してくださいね!
※コマンドプロンプトでは上手く動きません!
上記のバッチにより、同ネットワーク内の使用されているIPアドレスが出力されます。
出力結果の中に使用予定のIPアドレスが存在しなければ大丈夫です!
セキュリティでpingを返さない機器も、さすがに上記バッチを逃れることは出来ないです!(^^)!
(1)のバッチで大体の辺りを付けて、(2)のバッチで最終確認をするという訳ですね!
3.使用時のフローまとめ
①空いているIPアドレスを調べるためにIPアドレスの使用状況の確認!
⇒for /l %%i in (2,1,254) do ping -w 1 -n 1 192.168.0.%%i && arp -a 192.168.0.%%i >> ping_result.txt
②pingが返ってこなかったIPアドレスから使用するIPアドレスを決める。
③ただし、pingを返さない機器もあり得るので最終確認!
⇒arp -a >> arp_result.txt
④①と③の両方に引っかからなかったら、晴れて使用できるIPアドレスと判明!
※上記のコマンドはバッチファイルにして使用してくださいね(^^♪
4.ただし好き勝手にIPアドレスを使用して良い訳ではない!!
ここからは大前提の話になるのですが、上記バッチで空いているIPアドレスが判明したとしても、勝手に使用してはいけません!
システム管理者に使用許可を得てから使用してください、ということ!
上述した通り、IPアドレスは一度勝手に使われだすとシステム管理者も制御が出来なくなってしまいます。
勝手にIPアドレスを使用されてしまうと管理者としてはかなり参ってしまいます(-_-;)
『あれ? このIPアドレスは空いているはずなのに・・・』
なんてことになってしまうと、最悪システム停止の大障害になりかねません。
(か、考えるだけでも恐ろしい・・・)
僕が見てきた事例ですと、
外注業者が勝手にIPアドレスを使用してしまったせいで、重要なシステムがメンテナンス終了後も全く使用できなくなってしまった!
ということがありました。
システム管理者としてもIPアドレスを勝手に使用されているというのは想定外でしょうから、解決までに相当時間がかかってしまったようですよ・・・(T T)
調査の第一歩として、システムとの疎通確認のためにpingを飛ばしたら無事に返ってきちゃうんだもんなぁ。。。
pingを返しているのは外注業者の関係ない装置なんですけど(^^;)
冗談抜きで訴訟物なのでやめてくださいね!
場合によっては営業妨害どころか人の生き死ににだって関わってきますから。
悪用厳禁ですよ(*^^)v